プレス

 

アンサンブルにおいて重宝される、気の通じ合った呼応は、家族というつながりを持った奏者らで構成された森トリオならではであった。

抜群の安定感を伴いつつ、説得力のある視点を持って三者三様の語り口で奏でられたものが、ひとつの大きな流れのように一体となるさまは、

見事であった。森トリオのメンバーが持つ共通言語とも言えるその語法は、確固とした明確な表現、しなやかで温かい音色とともに、

立体的で活力に満ちた各パートの同等な存在感によって引き立てられていた。

 

ゲネラル・アンツァイガー紙(ドイツ)

 

 

3人の音楽家は、ピアノ、ヴァイオリン、チェロそれぞれの特徴を際立たせた響きの美を、ホールに繰り広げた。感覚を研ぎ澄ませながら、

柔らかなピアノのタッチと繊細な弓遣いで主題を味わい、緊張感のある大きなフレーズの中で舞踏的な要素を組み合わせていった。

ケルナー・シュタット・アンツァイガー紙(ドイツ)

 

 

アントニン・ドヴォルザークは、ボヘミアの稀有な音楽家であり、彼の音楽には、他の作曲家には見られない彼の故郷の魂、

暗い面も持ち合わせた生きる喜びが息づいている。そしてまさに、その陰の部分とも言える面が、森トリオの解釈に影響を与えている。

作品65は、ドラマティックな勢いが特徴的な曲だが、森トリオはこの作品を別の角度から読み取っている。音楽の勢いは所々で聴かれるものの、

それ自体に焦点を当てることなく、時には物思いにふけるような、時には真にメランコリックな雰囲気が前面に出ている。

このへ短調の曲は一貫性を持って演奏され、朗々とした温かい弦楽器の響きと、それに難なく寄り添うピアノによって、立体的に表現されている。

作品90の方は、活気と遊び心にあふれ、ヴィルトゥオーゾな印象を受ける。

この曲は、魅力的な戯れに富んだウクライナの民俗音楽ドゥムカなので、このアプローチも理にかなったものである。

全体的に見て、従来の解釈に新たな可能性をもたらした、傑出した「森トリオ」によるドヴォルザークのレコーディングと言える。

Pizzicato(ルクセンブルク)

 

 

森トリオは、他のいくつかのアンサンブルがしているようにコントラストとスラヴ調の抑揚を大げさに強調するのではなく、

バランスのとれた質素なアプローチで、ただし決して色あせることなく表現している。

弦楽器は美しく表情豊かに響き、ピアノは思慮深く繊細に歌っている。

また、この録音が行われたヴッパータールの教会は、この親密な音楽的なやりとりの一瞬一瞬にふさわしいものである。

Clic musique !(フランス)